山梨県(夏秋なす)
生産ステージ
播種期 1月上旬〜1月下旬、4月下旬~6月上旬
定植期 5月上旬〜6月下旬
収穫期 6月上旬〜11月中旬
出荷最盛期 7月上旬〜10月下旬
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:10月29日) New
| 調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 交付・笛南・西八代 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
| 生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
10月は晴れた日もあったが、台風や前線の影響で雨の日もあり雷雨となった日もあった。気温は中旬まで高かったものの、朝晩の寒暖差が大きくなり下旬以降は平年を下回って推移している。降水量は平年の5割以下とかなり少なく、日照時間も少なかった。
生育状況
10月中旬までは気温も下がり安定していたが、昼夜の寒暖差が10℃程度となり、樹勢が落ち、果実も肥大しないためМサイズのものが増加した。
病害虫発生状況
気温の低下に伴い、夏場に発生していたハダニ、ニジュウホシテントウムシやカメムシなどは減少したが、うどんこ病やアブラムシの発生が見られる。
規格・品質
10月中旬頃まではA品が多く出荷されたが、急激な気温の低下により、うどんこ病の発生や皮が硬い果実も発生したため、下等級品が増加しいる。
今後の生育・出荷の見込み
例年11月中旬頃まで共選を行っているが、今年は10月末で出荷を終了する生産者も多くなっているため、11月上旬で出荷を終了する産地もある。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 気温の低下に伴い樹勢が落ちきている
- 適期防除により病害虫もなく生育は順調
- 出荷は11月上旬に終了する見込み
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第3回目(調査日:9月22日)
| 調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 甲府・笛南・西八代 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
| 生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
6月中旬から晴れの日が多く、高温・多照が続き、8月末までまとまった雨がなかったが、9月に入り台風や前線の影響で5日、11~12日は集中豪雨となり降水量は多くなった。
生育状況
連日の猛暑と降水量が少ないことから樹勢が劣り、花数の減少が顕著に表れており、収量が伸び悩む状況が続いている。曲がり果やボケ果の割合も多い。
病害虫発生状況
乾燥と高温によるハダニの発生やうどんこ病が見られる。気温が落ち着き始めた現在は、チョウ目類の発生が見られる。
規格・品質
高温によるボケ果(つやなし果)や日焼け果、曲がり果や水不足による小さいサイズのものも見られる。
今後の生育・出荷の見込み
9月の初めまでは最高気温が35℃を超える日が続き、実がつく前に花落ちすることも多く出荷量は減少傾向であった。現在は気温が落ち着いてきたことから、徐々に出荷量が増加している産地もある。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 台風等の断続的な降雨による腐れ予防のため、速やかな排水、薬剤散布を指導
- 曲がり果が見られるが病害虫の影響もなく順調な生育
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第2回目(調査日:8月19日)
| 調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 甲府・笛南・西八代 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
| 生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
7月は晴れた日が多かったが、前線や低気圧の影響で曇りや雨の日があり、雷雨となった日もあった。気温はかなり高く、月の平均気温は観測開始以来最も高かった。日照時間はかなり多かったが、降水量は平年並みであった。8月に入り引き続き気温は高く、高気圧に覆われ晴れ、寒気や湿った空気の影響で雷雨となった日もあったが、降水量はかなり少なくなり日照時間はやや多くなっている。
生育状況
連日の猛暑と雨不足により樹勢が劣り、花数が少なく着花している実も肥大が遅れている。強風による根の痛みが心配される。
病害虫発生状況
うどんこ病、ハダニ、ハスモンヨトウ、スリップ類の発生、カメムシの被害も確認されている。7月中旬頃まではチョウ目類の発生が目立ったが、防除により抑制されている。
規格・品質
高温によるボケ果(つやなし果)や日焼け果の発生が顕著に見られる。また、乾燥による曲がり果や風によるキズ果も見られる。
今後の生育・出荷の見込み
7月半ばまでは順調な生育、出荷であったが、猛暑や少雨の影響による苗木の活着不良、生育不良により出荷量が減少している。
現状、品質の回復が見られるが、下等級品は例年より多く出荷量は8~9割程度となっている。8月下旬からの増量期に適度な降雨があれば出荷量は増加する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 強風が吹いたこともあり、風の対策を行っている
- 病害虫の発生が増加しているので、薬剤散布等を徹底しているので病害虫の影響もなく生育は順調
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第1回目(調査日:6月19日)
| 調査時点の生育ステージ |
定植期 |
調査産地 | 甲府・笛南・西八代 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
| 生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
5月は、低気圧や前線と高気圧が交互に通過したため、天気は周期的に変化した。特に下旬は前線の影響を受け、日照時間は平年よりかなり少なくなった。
6月は、前年より11日早い10日頃梅雨入りし、上旬は曇りや雨の日が多かったため、日照時間は少なかった。中旬は高気圧に覆われて晴れる日が多く、最高気温は30℃を超える日もあり日照時間は多くなり、降水量は平年をやや下回って推移している。
生育状況
5月は曇天傾向で夜温も低く生育は遅れていたが、6月は気温が上昇しているので、生育は回復傾向にあり、現在は3~5日程度の遅れとなっている。
5月に強風が吹いた地域があったが、大きな被害は発生していない。
病害虫発生状況
チョウ目類、アブラムシやカメムシの被害も確認されているので、初期防除を行い抑制している。
規格・品質
現在は、太く短いものが多いが、ボケ果や日照不足による赤いものなどはみられない。徐々にA級品が増加する見込み。
今後の生育・出荷の見込み
梅雨明け後は、気温と適度な降雨があれば安定した出荷が見込まれるが、本調査時点ですでに36℃の猛暑日となっているため、この状況が続くとボケ果等の品質低下や生育不良が懸念される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- V字仕立てのための支柱も設置済
- 強風が吹いたこともあり、風の対策を行っている
- 病害虫が増加しているが、薬剤散布等を徹底していることから病害虫の影響もなく生育は順調
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